Mizcocy Uamo2018年11月24日読了時間: 1分餌食夢(えじきゆめ)なにも膨らまない夢に流れもしないため池は淀みどこも晴れない空にいずれもみないふりをするその足踏みがきれいな音を立ててとったんとったんたん階段を踏み外したから地面は底なし沼のようここが海なら多くが賑わいそれが雨なら広くを潤しただろう膨らみ過ぎた残念な気持ちが澱んで濁るそれを餌にする獰猛なものの名前を知っている晴れた空がはなやかに咲いた夢の虚像を喰らい尽くして排泄された中に芽吹く夢をみた2018.11.24 Uamo
なにも膨らまない夢に流れもしないため池は淀みどこも晴れない空にいずれもみないふりをするその足踏みがきれいな音を立ててとったんとったんたん階段を踏み外したから地面は底なし沼のようここが海なら多くが賑わいそれが雨なら広くを潤しただろう膨らみ過ぎた残念な気持ちが澱んで濁るそれを餌にする獰猛なものの名前を知っている晴れた空がはなやかに咲いた夢の虚像を喰らい尽くして排泄された中に芽吹く夢をみた2018.11.24 Uamo
向こう側私の外にあるものを見たいのに 私という偏光フィルター あなたを見たいのに あなたの外側ばかりが映る 私たちの違いを知りたいのに その違いを受け止めきれずに 全く違うものに成りたがる性質が どこまでも自分をベースにする わたしとあなたの起源から 変わらないことがある 私たちは未だ その向こう側には辿り着けない MizcocyUamo 20190916 「Outside」
みえなかった×未得なかった当たり前の平面の中 立体でいたがる空間は どこにもいけず なににもなれず 四角い箱の中 球でいたがる星々は かどをもてず はしをけずられ わたしのなか なにものかでありたがるそれは だれかを模倣し なにかを付与し そうではないものたちのみえない踊り そうであることに蓋をして 途方もない夢を見続ける 未だ得ないと嘆くうた
「漂うただの様」あなたに一歩、わたしに一歩。 一つの点は乖離して二つの点に分裂する。 繰返し繰返し分裂し、無数の点がそれぞれ一歩。 座標を浮遊し、軸を遊び、弧を描き、 やがて一つの円となり環となって世界はまわる。