Mizcocy Uamo2019年9月16日読了時間: 1分向こう側私の外にあるものを見たいのに私という偏光フィルターあなたを見たいのにあなたの外側ばかりが映る私たちの違いを知りたいのにその違いを受け止めきれずに全く違うものに成りたがる性質がどこまでも自分をベースにするわたしとあなたの起源から変わらないことがある私たちは未だその向こう側には辿り着けないMizcocyUamo 20190916「Outside」
私の外にあるものを見たいのに私という偏光フィルターあなたを見たいのにあなたの外側ばかりが映る私たちの違いを知りたいのにその違いを受け止めきれずに全く違うものに成りたがる性質がどこまでも自分をベースにするわたしとあなたの起源から変わらないことがある私たちは未だその向こう側には辿り着けないMizcocyUamo 20190916「Outside」
餌食夢(えじきゆめ)なにも膨らまない夢に 流れもしないため池は淀み どこも晴れない空に いずれもみないふりをする その足踏みがきれいな音を立てて とったんとったんたん 階段を踏み外したから 地面は底なし沼のよう ここが海なら多くが賑わい それが雨なら広くを潤しただろう 膨らみ過ぎた残念な気持ちが 澱んで濁る それを餌にする獰猛なものの名前を 知っている 晴れた空がはなやかに咲いた 夢の虚像を喰らい尽くして 排泄された
みえなかった×未得なかった当たり前の平面の中 立体でいたがる空間は どこにもいけず なににもなれず 四角い箱の中 球でいたがる星々は かどをもてず はしをけずられ わたしのなか なにものかでありたがるそれは だれかを模倣し なにかを付与し そうではないものたちのみえない踊り そうであることに蓋をして 途方もない夢を見続ける 未だ得ないと嘆くうた
「漂うただの様」あなたに一歩、わたしに一歩。 一つの点は乖離して二つの点に分裂する。 繰返し繰返し分裂し、無数の点がそれぞれ一歩。 座標を浮遊し、軸を遊び、弧を描き、 やがて一つの円となり環となって世界はまわる。