「漂うただの様」Mizcocy Uamo2018年8月23日読了時間: 1分あなたに一歩、わたしに一歩。一つの点は乖離して二つの点に分裂する。繰返し繰返し分裂し、無数の点がそれぞれ一歩。座標を浮遊し、軸を遊び、弧を描き、やがて一つの円となり環となって世界はまわる。
向こう側私の外にあるものを見たいのに 私という偏光フィルター あなたを見たいのに あなたの外側ばかりが映る 私たちの違いを知りたいのに その違いを受け止めきれずに 全く違うものに成りたがる性質が どこまでも自分をベースにする わたしとあなたの起源から 変わらないことがある...
餌食夢(えじきゆめ)なにも膨らまない夢に 流れもしないため池は淀み どこも晴れない空に いずれもみないふりをする その足踏みがきれいな音を立てて とったんとったんたん 階段を踏み外したから 地面は底なし沼のよう ここが海なら多くが賑わい それが雨なら広くを潤しただろう...
みえなかった×未得なかった当たり前の平面の中 立体でいたがる空間は どこにもいけず なににもなれず 四角い箱の中 球でいたがる星々は かどをもてず はしをけずられ わたしのなか なにものかでありたがるそれは だれかを模倣し なにかを付与し そうではないものたちのみえない踊り そうであることに蓋をして...
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