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Text-log

  • 執筆者の写真Mizcocy Uamo

「虚空に咲く花」(こくうにさくか)

ただ在るだけの現象がそこに描かれていて

意味の有無や正しさの追求など

まるでなんの必要性もないように

その姿になにをみるかすら持つ必要もなく


そこにあったひとつの姿


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向こう側

私の外にあるものを見たいのに 私という偏光フィルター あなたを見たいのに あなたの外側ばかりが映る 私たちの違いを知りたいのに その違いを受け止めきれずに 全く違うものに成りたがる性質が どこまでも自分をベースにする わたしとあなたの起源から 変わらないことがある 私たちは未だ その向こう側には辿り着けない MizcocyUamo 20190916 「Outside」

餌食夢(えじきゆめ)

なにも膨らまない夢に 流れもしないため池は淀み どこも晴れない空に いずれもみないふりをする その足踏みがきれいな音を立てて とったんとったんたん 階段を踏み外したから 地面は底なし沼のよう ここが海なら多くが賑わい それが雨なら広くを潤しただろう 膨らみ過ぎた残念な気持ちが 澱んで濁る それを餌にする獰猛なものの名前を 知っている 晴れた空がはなやかに咲いた 夢の虚像を喰らい尽くして 排泄された

みえなかった×未得なかった

当たり前の平面の中 立体でいたがる空間は どこにもいけず なににもなれず 四角い箱の中 球でいたがる星々は かどをもてず はしをけずられ わたしのなか なにものかでありたがるそれは だれかを模倣し なにかを付与し そうではないものたちのみえない踊り そうであることに蓋をして 途方もない夢を見続ける 未だ得ないと嘆くうた

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